「マイナ保険証」とは、マイナンバーカードを健康保険証として利用する新しい仕組みです。このカード1枚で本人確認と保険情報の確認が可能となり、従来の紙の保険証よりも便利で安心な医療体験を提供します。今回は、歯科受診での具体的なメリットや利用方法についてご紹介します。
マイナ保険証のメリット
- 診療費の割引
マイナ保険証を利用すると、初診料が20円、再診料が10円安くなります。小さな差額ですが、長期的には経済的負担が軽減されます。 - 質の高い医療提供
過去の薬剤情報や特定健診の結果を医師が確認でき、重複処方や併用禁忌のリスクを回避。正確な情報に基づき、より質の高い治療を受けられます。 - 高額医療費負担の軽減がスムーズに
従来必要だった「限度額適用認定証」の申請が不要。マイナ保険証があれば、自動で窓口負担が軽減され、手続きの手間が省けます。 - 安全性の向上
医療機関間で情報共有が可能になり、併用禁忌や重複投薬を防止。特に持病やアレルギーがある方には大きな安心材料です。
マイナ保険証の利用方法
- マイナンバーカードを取得する
お住まいの市区町村窓口やオンラインで申請できます。 - 健康保険証として登録
スマホやセブン銀行ATM、医療機関窓口で「保険証利用登録」を行います。 - 歯科医院での利用
カードリーダーにマイナンバーカードをかざします。暗証番号が必要となりますので、事前に確認しておきましょう。
マイナンバーカードを持っていない方へ
マイナンバーカードを持っていない方や登録をしていない方には、令和6年12月2日以降に「資格確認書」が交付されます。これにより、保険証廃止後も保険診療が可能です。さらに、「資格情報のお知らせ」は以下の場合に利用されます。
- 医療機関にカードリーダーがない場合
- カードリーダーが不具合を起こした場合
- 健保組合の手続きで「記号・番号」が必要な場合
まとめ
マイナ保険証は、診療費の割引や情報共有による安全性向上、高額医療費負担軽減など、多くのメリットを提供します。さらに、「資格確認書」や「資格情報のお知らせ」があれば、万が一の場合でも安心です。マイナンバーカードを持っていない方も「資格確認書」で保険証廃止後も保険診療が可能です。