西新井ホリ歯科です。
痛くない治療に麻酔は不可欠です。塗るタイプ、注射タイプなど、必要に応じて選んでいます。
「でも、麻酔でアレルギーが起きる人もいるんでしょ?なんだかコワいかも」
そんな疑問にお答えすべく、今回は歯科麻酔とアレルギー反応についてお話します。
このブログをお読みいただくことで、アレルギーをお持ちの方も、そうでない方も安心して治療に臨めるようになることを願っています。
歯科麻酔のアレルギーの症状と副反応
麻酔によるアレルギーは、麻酔薬に対する過剰な免疫反応によって起こります。具体的には、以下のような症状が挙げられます。
- 皮膚の発疹、じんましん、かゆみ
- 喉の腫れ、呼吸困難
- 顔面や口唇の腫れ
- 胸部の緊迫感、嘔吐、下痢
- 脱力感、めまい、意識障害
- 心拍数の増加や不規則な動き
皮膚の腫れやじんましんなどの症状が現れた場合には、速やかに医療機関に受診し、治療を受ける必要があります。
ただ、心拍数の増加、めまいなどについては、麻酔の作用としてある程度仕方のない部分もあります。(これを副作用といいます)。
患者さんご自身では判断が難しい場合もあります。おかしいなと思ったら、遠慮なくご相談ください。
アレルギーとアナフィラキシー(全身アレルギー反応)の違い
アレルギーとアナフィラキシーは、どちらも体が異物やアレルゲンに反応して起こる症状です。
ここでアレルギーとアナフィラキシーの違いを簡単にまとめますと、
アレルギーはかゆみや発疹などの軽い症状が出ることが多い
アナフィラキシーは血圧の急激な低下や呼吸困難などの重篤な症状が現れることがある
アレルギー症状が出るまでの時間は個人差がありますので、治療後も注意深く経過観察をしていただくようお願いいたします。おかしいなと思ったら遠慮なくご相談ください。
歯科麻酔よるアナフィラキシーの発生率は非常にまれです
歯科麻酔によるアナフィラキシー反応の発生率は非常に低いです。
報告された数値にはばらつきがありますが、数万人に1人から10人程度とされています。
歯科で行っているアレルギー対策
歯科で行っているアレルギー対策として、患者さまへの問診を徹底しています。事前に患者さんのアレルギー歴がわかれば、治療前にアレルギー反応のテストをすることもできますし、使用する薬剤を選択することもできます。治療前に抗ヒスタミン薬などを処方することもあります。
万が一の緊急時には速やかに対処できるように準備していますので、アレルギー体質の患者さんも安心して受診してくださいね。
まとめ
歯科でアレルギー反応対策として、アレルギーの事前確認や、状況に合わせた麻酔薬の選択をしています。患者さんご自身も、事前にアレルギーの有無をお伝えいただくようお願いいたします。
確率としては低いですが、万が一アレルギー反応が起きた場合に備え、緊急時には速やかに対処できるように準備していますので、安心して受診してください。気になることがあればいつでもご相談ください。
堀永 知義(院長)
一人一人に適した治療で、皆様が素敵な笑顔を取り戻すことを私の診療理念としています。